発達障がいとは


自閉症
統合失調症の幼児期早期発症型と考えられていた自閉症ですが、現在は発 達障がいのなかにまとめ
られ、 一般に広汎性発達障がい(自閉症スペク トラム)と呼ばれています。
、これまで自閉症とまとめられていた疾患郡にも症状がきわめて重症の者から、一見すると気
づ かれないほどの非常に軽度の者まで、幅広く存在することが知られるようになりました。 これらの
人たちをまとめて自閉症スペクトラムとも呼んでいます。 

 

汎 性発達障がい(自閉症スペクトラム)の分類
自閉性障がい(小児自閉症)、アスペルガー症障がい(アスペルガー症候群)
特定不能の広汎性発達障がい(他の広汎性発達障がい、広汎性発達障がい、特定不能なもの)

 

アスペルガー症候群とは
特徴的なアスペルガー症候群の子どもでは、たとえ知的発達が境界域あるいは軽
度の遅れがあったとしても、話すことは一見定型発達の子どもと変わらないように見
えることもあります。ただし、言葉のやり取りという意味での会話を考えるとき、十分
その機能を果たしているとは言えず、また会話の内容も筋がとおっていなかったり、独
りよがりであったりすることも見受けられます。

 

LD(学習障がい)とは
知的発達に大きな遅れはないのに、学習面で特徴のあるつまずきや習得の困難を

持つ子ども達に対して用いられる制度上の教育用語です。 LDと言う概念が登場す
る 前から英語圏では知能は低くないのに読み・書きを苦手とする「ディスレクシア」と
呼ばれる人々の存在が知られていました。

 

ADHDとは
ADHD(注意欠陥多動性障がい)。このなかには、不注意優勢型のADHD、多動性・衝
動性優勢型のADHD・混合型のADHDに分類されます。 

 

HFPDDとは
HFPDD(高機能広汎性発達障がい)
自閉症障がい(小児自閉症)のなかで、知的な発達に遅れを認めない人たちをさしま
す。一般には、知能指数(IQ)が70以上の人たちです。(アスペルガー症候群・高機
能自閉症)

 

高機能自閉症とは
特徴的な高機能自閉症の子どもを考えるとき、話すという能力ではまったくといって
いいほど話せない子どもが、知的発達では知能指数が150近くあって、天才とも呼べ
るような能力を持っていることもあります。

 

重複例
互いの円が交わるところは、一人の子どもに複数の障がいが合併していることを示しています。
 


(以上よくわかる発達障害より)やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ
よくわかる発達障害

LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群
(発行所 株式会社ミネルヴァ書房)

(そ の他)

文部科学省、発達障がいのホームページもごらんください。

 

文部科学省 発達障がい